賃貸物件の入居者が契約を解除するとき、室内についた傷などの
修繕費用を請求するため、退去時の立ち会いが欠かせません。
これを家主の方が自身でおこなう際、どのようなポイントに注意すべきかと
悩む方は多いです。
ここでは、不動産管理を検討している方や、すでに始めている方に向け、
直接立ち合いする際のポイントを紹介します (^^)
不動産管理で退去に直接立ち会いする際のポイントとは
退去する方の連絡先をおさえておくことがまず大切です。
相手に請求できる内容があったとしても、連絡先がわからないと
求めようがないため、新しい住所などをよく確認してください。
また、相手に請求できるのは、耐用年数をまだ消化しきっていない、
比較的新しい設備に限られます。
どの部分なら相手に請求可能なのかを的確に判断するため、
室内の各設備の耐用年数を事前によく確かめておきましょう。
立ち会い当日には、入居者の責任だと判断される部分がないか、
しっかりとチェックしてください。
問題とする箇所があった場合、可能な限りその場で修繕について伝え、
確約を取ることが大切です。
少なくない金銭が絡む修繕であり、連絡を後回しにすると合意を取りづらい
ことがあるため、対面しているその場で話し合い、結論を出すとよいです。
ただし、修繕箇所や内容を増やすとかえって紛糾するため、
正確な修復計画をその場ですばやく立てねばなりません。
そのためにも、修繕を実際におこなう業者の担当者にも立ち会ってもらい、
必要な施工の内容を判断してもらうと安心です。
さらに費用の見積もりをその場で出してもらい、入居者が負担する金額について
了承の署名を取っておくと、比較的スムーズです。
退去に直接立ち会いする際に役立つ!不動産管理で知っておきたいガイドライン
修繕費用をどちらが負担するかは紛糾しやすいため、国が一定の基準を示しています。
時間の経過で自然に起きた損耗までは請求できないなど、家主の方に不利な内容は
あるものの、入居者側が支払うべきとする内容も基準が示されています。
それが家主の方個人の意見ではなく、公的な基準にしたがったものだと示せば
納得されやすく、交渉がスムーズです。
また、広く一般に公開されているため、この基準のことを
すでに知っている入居者の方も少なくありません。
その意味でもこの基準を用いれば話が比較的まとまりやすく、
交渉がスムーズであるため、使用をぜひ検討されるとよいでしょう。
立ち会い当日までに内容をよく確認しておくほか、必要があれば
当日その場で提示できるよう、印刷しておくのもおすすめです。