賃貸経営の空き室対策として、床暖房の設置を検討していませんか。
足元からあたためてくれる床暖房は、人気の設備の1つです。
では床暖房はどのような方に好まれるのでしょうか。
ここでは雪国など、寒い場所で賃貸経営をおこなっているオーナーに向け、
賃貸物件における床暖房の需要や仕組み、設置するメリット(デメリット)をご紹介します。
賃貸経営で知っておきたい床暖房の需要や種類
経営する賃貸物件で床暖房を設置する場合、種類や仕組みはもちろん、
どのような方に需要があるのかを知っておきましょう。
床暖房とは床下に熱源を敷き、床自体をあたためる暖房器具のことで、
ホットカーペットのようなスポット的な暖房ではなく、輻射熱で部屋全体をあたためます。
床暖房には電気式と温熱式の2種類があり、需要に応じて選んでください。
電気式
電気式床暖房は、発熱体パネルを利用した床暖房です。
パネルを敷くだけなので簡単に施工でき、工事費も安く済みます。
初期コストは抑えられる反面、ランニングコストが大きいので、
長時間の使用には不向きといえます。
温水式
温水式床暖房とは、床下にお湯を循環させるパイプを置いて床をあたためます。
熱源の設置が必要なので初期費用がかさみますが、月々のランニングコストは抑えることが可能です。
低温やけどの心配もないので、お年寄りや小さなお子さまのいるファミリーに需要があるでしょう。
賃貸経営で床暖房を設置するメリット(デメリット)
賃貸経営をするなかで、床暖房を設置すると以下のようなメリット(デメリット)が生じます。
メリット
●安全性が高い
床暖房は燃料や火を使わない暖房器具のため、安全性に優れています。
配線も床下に埋め込まれているので、コード類でつまずいたり転んだりする心配もありません。
●空気がキレイ
床暖房は二酸化炭素の排出がない暖房器具のため、空気が汚れず換気も不要です。
エアコンのように風もないので、ホコリが舞うのも防げ、安全性に優れています。
デメリット
あたたまるのに時間がかかる
床暖房は立ち上げてからあたたまるまでに時間がかかります。
すぐに使いたいときは、エアコンなどほかの暖房器具と併用するとよいでしょう。
また床暖房は新築時に導入する方が多いですが、リフォームで後付けすることも可能です。
既存の床のうえに施工する方法と、床を張り替えて設置する方法があります。