賃貸経営において、大切なのは定期メンテナンスです。
屋根の塗装もその1つ。
見えないからと後回しにしていると、賃貸経営においてさまざまな問題が発生します。
この記事では、屋根の塗装にかかる費用や必要性、作業の流れをまとめました。
賃貸の屋根塗装に必要な費用はどれくらい?なぜ必要なの?
屋根の塗装に必要な費用は、約60~100坪の一般的なアパートの場合、
トータル 約130~170万程度が相場です。
およそ10年に1回は屋根の塗装メンテナンスをおこないましょう。
メンテナンスをおこなわないと発生しうる問題は次のとおりです。
・入居率が低下する
・雨漏りしやすくなる
・入居者からクレームが来る可能性がある
賃貸の屋根がボロボロだと、物件情報の写真や内見のときの印象が悪くなります。
結果、なかなか入居者が決まらず家賃も入らない…という悪循環に。
また屋根の劣化を放置していると、雨漏りが発生します。
雨漏りすると、建物内部が腐食してしまう可能性が高くなります。
ここまできてしまうと、修復工事はとても大変です。
アパートの寿命を縮め、資産価値の低下をも招くことになります。
工事中に入居者の家財に被害がおよぶとクレームにつながり、退去者が続出するでしょう。
こうした問題を防ぐためにも、定期的な屋根の塗装メンテナンスは必要なのです。
賃貸の屋根塗装の作業工程や流れ・知っておくべきポイントとは?
実際に屋根の塗装メンテナンスをおこなうにあたり、
どんな作業がおこなわれるか把握しておきましょう。
工期スケジュールを把握しておくことで、トラブルが起こった際も対応しやすくなります。
作業の流れは次のとおりです。
1.足場組立・飛散防止ネットの設置
2.養生の設置
3.洗浄
4.塗装(下塗り)
5.縁切り
6.コーキング
7.古い塗膜の除去
8.塗装(中塗り)
9.塗装(ダメ込み)
10.塗装(上塗り)
11.塗装(手直し)
12.清掃・点検
建物の大きさや天候にもよりますが、おおよそ10~14日程度です。
屋根の塗装を実施するにあたって知っておいてほしいポイントは次の3つです。
・入居者や近隣住民への告知をおこなう
・工事中の空き巣対策は万全に
・ベランダのメンテナンスや外壁工事有無をまとめる
塗装工事をすると決めたら、工期・作業時間帯・緊急連絡先などを入居者や近隣住民に告知します。
期間中の作業員や作業者の出入り、作業音やにおいが発生することをあらかじめ伝えておきましょう。
また工期中は足場をつたって空き巣が入るリスクもあります。
戸締りを厳重にするよう、住民に呼びかけておきましょう。
業者によっては空き巣が簡単に入れないように
動線に配慮してくれますので、事前に相談しておくといいですね。
最後に、せっかく屋根を塗装するなら、外壁や
ベランダのメンテナンスも同時におこなうのがオススメです。
足場の設置が一度で済むため、バラバラでおこなうよりも費用を抑えられることがあります。
ぜひ同じタイミングでおこなうことを検討しましょう!
まとめ
賃貸アパートの屋根塗装の費用や実施すべき理由、作業の流れについてご紹介しました。
見えないところだから…と手を抜かず、定期的なメンテナンスをおこないましょう。