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古民家とはなにか?住むメリットとデメリットや賃貸する際の注意点を解説

カテゴリ:お部屋探し

古民家とはなにか?住むメリットとデメリットや賃貸する際の注意点を解説

近年、自然に囲まれた暮らしを望み、広く開放的な間取りが多い古民家に魅力を感じている方が増えています。
一方で、築年数が古く、実際に住んでから快適に生活できるのか不安を感じている方も少なくはありません。
この記事では、古民家とは何かや、住むメリットや賃貸するときの注意点を解説しますので参考にしてください。

古民家とは何か

古民家とは何か

明確な定義はなく、一般的には築年数が50年以上経過した建物を指します。
一般社団法人全国古民家再生協会が示す定義によれば、1950年の建築基準法の制定以前に建てられた伝統的建造物の住宅がこれに該当します。
伝統的建造物の住宅の特徴は、木材のみを使用し、金物を一切使わずに建築された住居である点です。
この建築工法は地震の際の揺れを吸収し、柔軟性に優れているため自然災害などに強いメリットがあります。
また、伝統的な建築工法が採用されており、屋根には瓦や萱ぶきを、床には畳や無垢材、壁材には土が使われています。
この点が古家いわゆる空き家との違いです。
家屋の寿命は、木造住宅で通常約30~50年、マンションなどの鉄筋コンクリート造りは40~90年といわれています。
この年数はあくまでも目安であり、メンテナンス次第で100年以上住み続けられる家屋も少なくはありません。
古民家の場合、使用されている建材は現在の住宅に使用されている建材と異なるため、年月の経過とともに強度が増していきます。
建物を支えている木材である太い梁や大黒柱などは耐久性に優れているため、適切なメンテナンスが施されれば、その分寿命が長くなります。
伝統的建造物として価値が高く、日本の建築文化や歴史を象徴する貴重な文化財といえるでしょう。
古民家は日本各地に存在し、なかには賃貸物件として貸し出されているものもあります。
古民家ブームといわれているように、古民家ならではの風情や歴史を感じながら生活できる点が多くの人々を魅了しています。

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賃貸物件として古民家に住むメリットとデメリットについて

賃貸物件として古民家に住むメリットとデメリットについて

文化財としての価値がある古民家ですが、まずは賃貸で住む場合のメリットをみていきましょう。
多くは市街地から離れており建物が古いため、家賃が一般的な物件より抑えられます。
木造建築は、時間の経過とともに趣のある空間へと変化します。
古民家ならではの柱や梁、大きな軒、縁側などが、昔ながらの風情を感じさせてくれるでしょう。
その他にも、間取りや内装、障子や襖などの建具も一般的な物件とは異なります。
部屋の数が多く、天井が高いので、ゆったりとした空間でのびのびと生活できる点も大きな魅力です。
立地によっては自然豊かで静かな環境にあり、のんびりとした田舎生活を望む人々にとって、理想的な住環境となるでしょう。
なかには広大な庭を備えているものもあります。
緑が豊かな環境では、樹木や葉が日差しを遮るため、夏でも市街地より快適に過ごせる場合が多いでしょう。
多くはエアコンが普及する以前に建てられているため、夏を涼しく過ごせるよう工夫された設計になっています。
室内に直射日光が入りにくくするために庇が長く設計されていたり、瓦やかやぶき屋根で熱を遮ったりなどの工夫がその例です。
また、壁が少なく、部屋の仕切りとして建具が用いられる特徴があります。
ふすまや障子などで空間が緩やかにつながっているため、風とおしがよく、開放感があります。
この構造が、家族がどこにいるのかが分かりやすく、コミュニケーションが取りやすい環境となっているでしょう。
家族での空間の共有を望む世帯にはとくにおすすめします。
また、ふすまを開閉したり取り外したりできるので、空間をフレキシブルに使え、古民家ならではの魅力です。
賃貸で借りるメリットは、購入しなくても自然と調和した暮らしが始められ、ライフスタイルの変化に合わせて引っ越しができる点です。
魅力を味わいながら、自分の理想とする暮らしを体験または実現できるでしょう。
メリットの多い反面、デメリットもいくつかの側面から考えられます。
市街地へのアクセスが立地によっては不便である可能性もあります。
一般的に市街地から離れている場所に建てられているため、近くにスーパーマーケットやコンビニがないなど、都心での生活に慣れている方にとっては不便を感じるかもしれません。
職場が市街地にある場合は通勤時間や経路にも影響が出る可能性があります。
建物自体の性能や設備に関しては、気密性や断熱性が低く、外気温の影響を受けやすい傾向があります。
とくに冬場には暖房費がかさんだり、夏場には虫の侵入が多かったり、水回りの設備も古く、使い勝手が悪い場合もあるでしょう。
開放的な間取りであるため、プライバシーを重視する現代のライフスタイルとは合わない場合があります。
また、セキュリティ面でも不安を感じるかもしれません。

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古民家を賃貸する際の注意点について

古民家を賃貸する際の注意点について

賃貸する際の注意点として、耐震性、劣化してないか、地域コミュニティに馴染めるかが挙げられます。
伝統的な建築構法であり、現代の耐震基準と異なる場合があるため、耐震診断を受けているかどうかを確認しましょう。
とくに、1950年以前に建てられたものは、当時の建築基準法に基づいて作られており、現在の基準には適合していない場合があります。
築年数が古いほど、現代の耐震基準に適合していない可能性が高いので注意が必要です。
リノベーションしているものは、内装の美観や機能性に重点を置いている場合があります。
耐震補強や断熱補強などの構造的な強化がおこなわれているかどうかが重要です。
リノベーション前後の写真や図面の確認は、どのような工事がおこなわれたかが把握できます。
耐震性に関する判断が難しい場合は、古民家鑑定士などの専門家に意見を聞き、安全性を確認しましょう。
とくに、古民家再生総合調査を受けて、修繕工事を実施している物件は安心できるでしょう。
古民家を賃貸する際に、屋根や床下、配管に劣化がないか確認するのは重要です。
古民家は築50年以上の建物であり、時間とともに劣化や損傷が起こる可能性が高くなります。
そのため、古民家を賃貸する際には以下の点に注意しましょう。
屋根はとくに重要であり、傷んだり、ひび割れによる雨漏りが起こったりする可能性が高いです。
床下の木材や支柱も劣化している可能性があり、床の沈みや耐震性に影響してきます。
古い建物では配管の劣化が起こりやすく、水漏れや配管の詰まりなどが発生する可能性があります。
それぞれの状態をチェックし、必要に応じて修理や交換をおこないましょう。
専門家による鑑定もあり、もっとも安心できる方法です。
状態評価や修繕情報の記録を目的とした古民家鑑定、また床下の状態やシロアリの有無を診断する古民家床下インスペクションがおこなわれているかどうかを不動産会社に確認しましょう。
その後、修繕や補強をおこなうと、安全で快適な居住環境が確保できます。
古民家に住む場合、地域コミュニティに馴染めるかどうかも重要です。
生まれ育った地域であれば、その地域の文化や風習に馴染みやすいかもしれません。
移住を機に新たな地域に住む場合は、事前にその地域を訪れ、地域の人々と交流し、その地域の暮らしや伝統に触れる機会をつくってみましょう。
住んでからこの地域に合わなかったなどの後悔が防げます。

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まとめ

古民家は、築50年以上の建物であり、伝統的な木造建築です。
伝統的な工法や素材が使われているため、地震などの自然災害に強い傾向があります。
古民家を賃貸する際には、屋根や床下、配管などの劣化に注意し、また、地域コミュニティとの馴染みも重要であり、移住前に地域を訪れて生活環境や文化に触れておきましょう。


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