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手取り30万円では家賃をどのぐらいにすべき?相場と生活レベルをご紹介

カテゴリ:お部屋探しのコツ

手取り30万円では家賃をどのぐらいにすべき?相場と生活レベルをご紹介

お引っ越しの際にはさまざまなことを確認して進めていく必要がありますが、そのなかでも家賃をいくらにするのかは、その後の生活の基本となる重要なポイントです。
しかし、どのくらいの家賃が適正なのか、今一つイメージがわかないということもあるかと思います。
そこで、ここでは手取り30万円を例として、手取りに対する家賃の目安と、家賃をいくらにするのかによる生活レベルをご紹介します。

手取り30万円の方の家賃目安

手取り30万円の方の家賃目安

まずは、手取り30万円は日本でどのぐらいの割合なのか、そして家賃の目安はいくら位なのか確認していきましょう。
のちに一人暮らしや二人暮らしの場合それぞれの生活レベルについてご紹介していますので、まずはこちらからご確認ください。

日本における手取り30万円の割合

まず、手取り30万円の場合、総支給額は月収で38万円前後、12か月で460万円ほどになります。
日本全体における平均給与は461万円となっているため、手取り30万円は、ボーナスを考えなければ平均的な給与です。
具体的な割合は、年収400万円超500万円以下の方は全体の14.6%となっています。
出展:国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査結果」
なお、長野県の平均年収は、459万円となっており、全国平均とほぼ同じです。

手取り30万円の場合の家賃目安

まず、収入に対する家賃目安は、収入の3割であると良く言われます。
引っ越し後は家賃だけでなく生活費や娯楽費、貯金などさまざまなことにお金が振り分けられていきますよね。
そのため、生活が無理なく過ごせる家賃は手取りの3割とされています。
したがって、手取り30万円の場合は家賃10万円ほどが目安です。
しかし、生活費や娯楽費は人によって異なるため、家賃10万円前後の賃貸物件に住めば生活が安定する、というわけではありません。
収入の3割はあくまでも目安であることをご認識ください。

実際にはどのぐらいの比率で住んでいる?

では、実際にみなさんは収入と家賃がどのぐらいの比率で住んでいるのでしょうか。
ライフルホームズの調査によると実際は以下のような割合であることがわかっています。

●年収200万円未満(比率32%)
●年収200万円以上300万円未満(比率28.8%)
●年収300万円以上400万円未満(比率23.3%)
●年収400万円以上500万円未満(比率19.6%)
●年収500万円以上600万円未満(比率17.4%)
●年収600万円以上(比率12.5%)


このように、年収が上がるほど収入に対する家賃の割合は下がっています。
手取り30万円である年収400万円以上500万円未満では比率が19.6%となっており、目安と言われている33%から離れていますね。
手取り30万円の場合の家賃目安は20%~30%、つまり家賃6万円~9万円が適切であると言えます。
ただし、このデータは世帯人数や子どもがいる・いないによって異なるため、あくまでも目安としてお考え下さい。

手取り30万円で一人暮らしの場合の生活レベル

手取り30万円で一人暮らしの場合の生活レベル

では、手取り30万円で一人暮らしの場合、各家賃における生活レベルはどのように変化していくのでしょうか。
ここでは、家賃が8万円、10万円、12万円、15万円の場合をご紹介しますので、これら家賃への引っ越しをご検討中の方は、ぜひご確認ください。

家賃が8万円の場合の生活レベル

まず、家賃以外にかかってくる費用として以下のようなものがかかってくると仮定します。

●食費:5万2,000円
●水道光熱費:1万1,000円
●通信費:8,000円
●医療費:7,000円
●日用品費:1万円
●理美容品費:5,000円
●娯楽費:3万円


ですので、30万円からこれらを引いた残りの金額は17万円7,000円になります。
では、各家賃における生活レベルを確認していきましょう。
まず、家賃が8万円の場合、残りの金額は9万7,000円となります。
全額を貯金すると、1年で116万円4,000円の貯金がおこなえ、効果的な貯金が可能です。
また、貯金ではなく娯楽費を増やすこともできるため手取り30万円で家賃8万円の物件に住むと比較的余裕のある生活を送ることができます。

家賃が10万円の場合の生活レベル

前述の仮定を用いると、家賃を支払ったあとの残高は7万7,000円となります。
すべてを貯金に回すと年間で92万4,000円の貯金が可能です。
家賃8万円と比べると貯金額がやや下がりますが、一人暮らしであれば十分と言えます。

家賃が12万円の場合の生活レベル

家賃が12万円の場合、諸費用を支払ったあとの残高は5万7,000円になります。
すべて貯金に回したとすると年間貯金額は68万円4,000円です。
家賃が8万円の場合と比べると貯金額が半分程度になっており、貯金をしっかりとしておきたい方にとってはやや苦しいかもしれません。
しかし、今後も一人暮らしを続ける予定であったり、貯金をおこなう必要がない方は無理なく過ごすことができます。

家賃が15万円の場合の生活レベル

家賃が15万円の場合は、月々の残高が2万7,000円になります。
年間貯金額は32万4,000円です。
月々2万円の余分がありますが、けがや車の修繕費など突然のことが起こった際には対応が難しくなってしまいます。
もし、貯金がすでに十分な場合は無理がなく過ごすことができますが、そうでない場合は注意が必要です。
これからも一人暮らしを続ける予定であれば可能ですが、家賃はもう少し低く設定しても良いでしょう。

手取り30万円で二人暮らしの場合の生活レベル

手取り30万円で二人暮らしの場合の生活レベル

ここまで一人暮らしの場合の生活レベルをご紹介しました。
しかし、これが二人暮らしになる場合は話が大きく変わってしまいます。
ここからは二人暮らしの場合の生活レベルをご紹介いたしますので、すでに二人暮らしをおこなっている方や今後おこなう予定のある方は、ぜひこちらもご確認ください。

家賃が8万円の場合の生活レベル

まず、諸費用を支払ったのちの残高は一人暮らしの時と同様に9万7,000円、年間貯金額は116万円4,000円となります。
二人暮らしをしているのが、結婚を考えているカップルであれば、無理なく結婚費用を貯めることが可能です。
しかし、県庁所在地など都会部では家賃が高い傾向があり、二人暮らしでは窮屈に感じるかもしれません。
二人暮らしの場合はこのように部屋の間取りとのバランスも考えていくことが必要になります。

家賃が10万円の場合の生活レベル

家賃が10万円の場合は年間に92万円4,000円の貯金がおこなえ、家賃8万円のときと同様に十分に貯金がおこなえます。
家賃を10万円に上げるとお部屋が30㎡以上とグレードも上がるため、二人暮らしを快適に過ごすことが可能です。
とくに、都会部などではこのぐらいまで家賃を上げないといけないことも多くなっています。

家賃が12万円の場合の生活レベル

家賃が12万円の場合は月に5万7,000円の余分残高ができるのでした。
ですので、それぞれに2万円ほどの余分残高ができますが、趣味のグレードアップと貯金を両立することは難しいかもしれません。
自分たちに必要な貯金額を話し合って家賃を決定していきましょう。

家賃が15万円の場合の生活レベル

家賃が15万円の場合、月々の余分残高は2万7,000円、一人当たり1万3,500円となり、余裕のある生活とは言えません。
もし、二人暮らしで貯金をおこないたいのであれば家賃を下げることが必要です。

まとめ

今回は手取り30万円の場合における家賃目安と各家賃における生活レベルをご紹介しました。
引っ越しの際は家賃についてしっかりと考えていかなければなりません。
ここでご紹介した金額を参考に、ご自身に合ったお部屋をイメージしてみましょう。


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土屋 貴紘

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